2025年05月22日

JR東海「吉永踏切」の謎


↑ 六合駅上り線ホーム。こちらから転載させて頂きました。
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吉永踏切は東海道本線の踏切です。県道「島田大井川線」と鉄道が交差する踏切で、六合駅から東に500mのところにあります。

「旧国道」と地元が呼ぶ県道「島田岡部線」が約70m北を鉄道と平行に走っています。島田大井川線と島田岡部線の交差点はいわゆる「踏切渋滞」のメッカで、島田岡部線が時折ストップします。交差点から踏切までの距離が短すぎて、自動車は数台しか正規の「踏切待ち」ができず、島田岡部線まで車列が伸びるためです。

六合小学校に通う小学生たちはこの踏切を渡ります。登校時間帯には渋滞を横目に眺めながらの踏切横断となります。

先日、六合駅から東の静岡方面への普通列車に乗る機会がありました。

上り線ホームで待っていると西の島田駅方面から普通列車がやってきました。とすると、吉永踏切の警報音が聞こえてきました。

何気なく、腕時計を見て警報が鳴り始めた時刻を頭に入れておきました。

列車はホームに停車し、ドアが開いたので、車内に歩み入りました。そしてドアが閉まりました。

ここまで1分30秒、吉永踏切の警報音は鳴り響いていました。

列車が動き始め、吉永踏切を通過し、警報音が鳴り止んだので腕時計を見てみました。警報音が鳴り始めてからちょうど2分でした。

YouTube動画を検索したら吉永踏切を撮影している方がおられました(本稿末尾を参照願います)。私の計測2分間とほぼ同じ結果が見て取れました。

同じ方が下り列車の様子を撮影しておられたので、こちらを見ると踏切遮断時間は約50秒でした(こちらも末尾にあります)。

上りと下りの踏切遮断時間の差1分10秒は何を意味するのでしょうか?もちろん、双方ともに車両編成の長い貨物列車の話ではありません。「上り列車が六合駅を暴走突破しない限り『列車が来ない』時間」ということになります。

つまり、その時間差は「以前にご案内した西武鉄道で実施されていることが、吉永踏切では実施されていない」ということの証左とも言えるでしょうか?

そして、JR東海という会社の意識と技術力、それらの低迷が表されていると私は考えます。「JR◯◯」と共同研究の経験を持つ私が言うのだから間違いありません、エヘン(笑)。

もしもJR東海がこの吉永踏切の不合理を解決ですれば、毎朝の渋滞を眺めていた小学生は「さすがは(リニアモーターカーの)JR東海」と感心することもあるのではないかと考えたりするのですが、まあ、無理でしょう、現在の力量では「さすがは『リニア新幹線』のJR東海」との△△が私のように脳裏に刻まれるだけと思われます。

↑ 吉永踏切を上り列車が通過。

↑ 吉永踏切を下り列車が通過。
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Posted by 島田市岸町の工学博士 土屋昌弘(つちやまさひろ) at 06:35Comments(0)社会六合