2025年05月19日
近くの違いは大きく見える

↑ どこの国の女性でしょうか?こちらから転載させて頂きました。

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以下は10年くらい前に考えていた内容ですので、現在の状況下では修正が必要かもしれません。
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30年ほど前のことです。フランス人研究者の知人をパリに尋ねたことがありました。
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「なるべく日本人がいないところを案内してくれないか?」とお願いしていたので、誠実な彼はパリ市内や近郊の「日本人がほとんどいない」場所に連れて行ってくれました。若い芸術家が集まる森とかパリ最古の教会とかフランス革命時の総理大臣の邸宅とか、、、感謝です。
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やがてセーヌ川に近いオープンカフェでコーヒーを飲みながらという場面となりました。私は予てから抱いていた質問をそこで彼に投げかけました。
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「フランス人は見掛けだけでフランス人とイタリア人を見分けることができるか?」
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私でもフランス語とイタリア語の音の違い(だけ)は分かります。ですが、黙って通りを歩いている人を見分けることは(今でも)できません。金髪が多く大柄のドイツ人やオランダ人と、比較的小柄で栗色の髪の毛のフランス人やイタリア人の見分けもある程度できました。ですが、フランス人とイタリア人の見分けについては、正直、「喋ってもらわないと見わけがつかない」というところでした。
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彼の返事は「できる」でした。
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実際、彼は「あれはフランス人、これはたぶんイタリア人、、」と通りを歩く人々を指さして見せました。
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(当時の)私は、衣服ではなく顔つきだけで中国人と韓国人と日本人を見分けることができていたので、かのフランス人研究者の答に違和感を覚えませんでした。
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標題の「近くの違いは大きく見える」、そして「遠くの違いは小さく見える」ということの実例です。
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実際、私が米国に留学していた時や海外の学会に参加していた時に、知らない人から中国人や韓国人によく間違えられました。それどころが、大学の同僚(日本人で同年齢)と同じ学会に参加していた時にその同僚と間違えられることもありました。自分では「こんなに顔も背丈も髪型も違うのに、、」と呆れた記憶が残っています。
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要は「違いを感ずるのは比較する相手がそれだけ近いから」と言えないこともないということです。
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別の例としては、一卵性の双子の兄弟を見るときの周囲の目を挙げることができるでしょうか?私が通った小学校や中学校には同学年に男子の双子兄弟が一組ずついました。いずれの場合も、最初は区別が全くつかなかったのに、近しくなると「全く違う」と思うようになりました。それだけ双子と私の距離が縮まったということでしょう。
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ということで、近所(の国)に対して「違う、違う」と大げさに言うことはその近所(の国)がそれだけ近いということの証左であり、その違いに目くじらをたてることは兄弟げんかレベルの「賢明ではないこと」と申し上げてみようか、、、と考えた次第です。
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ところが、最近、電車に乗り合わせたりスーパーやドラッグストアで見かけたりする東洋系の人々と日本人の見分けが全くできなくなりました。もちろん、その人たちが話始めれば一瞬で分かりますが、、、。これは何を意味しているのでしょうか?現在、考察中です。
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