2025年05月02日

アイザック・ニュートン 02 出生と幼年期

↑ グランサムの市庁舎。ニュートンの立像が左側にあります。こちらから転載させて頂きました。
↑ リンカンシャー。大部分が農村とのこと。こちらから転載させて頂きました。
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ニュートンは英国イングランドの東部にあり北海に臨むリンカンシャー(Lincolnshire)に生まれました。小都市グランサム(Grantham)郊外の寒村ウールスソープ(Woolsthorpe)だそうです。グランサムはロンドンまで直線距離150㎞、ケンブリッジまで100㎞、現在の人口は45000人です。

ニュートンの父親は独立自営農民ヨーマン(Yeoman)でした。中規模の地主で、薬剤師、医師、牧師を輩出した家系のようですが、本人は字が読めなかったという説があります。37歳の時に近郊の農家の娘のハンナ・エイスクー(Hannah Ayscough)と結婚します。

ハンナは当時20歳くらいでした。実家は教養のあるジェントリ(Gentry)でした。ジェントリは男爵の下の地主階級で貴族には含まれないが貴族と上流階級を構成したそうです。

ところが、父親はニュートン出生の3か月前に亡くなります。ニュートンは父親の顔を知らずに育ちました。

ハンナはニュートンが3歳の時に近隣の裕福な聖職者(62歳)と再婚し、その後に3人の子供を出産しました。ニュートンは3歳で実母と分かれ、ハンナの実家で母方の祖母に育てられます。

母親ハンナの再婚相手が7年後に亡くなり、母親は3人の子供を連れて10歳のニュートンの下に戻ります。再婚相手の遺産により生活は安定していたようですが、ニュートンの母親ハンナに対する感情には複雑なものがあったようです。

このシリーズはこちらに続きます(新しいシリーズ投稿がアップされるとそちらに飛びます)。また、このシリーズの最初はこちらになります。
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Posted by 島田市岸町の工学博士 土屋昌弘(つちやまさひろ) at 05:50Comments(0)島田科学技術教育振興会